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映画「インストール」感想──上戸彩だからこその魅力──「あずみ」の反対

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映画「インストール」を見た。綿矢りさのデビュー作が原作。高校時代に書いて文藝賞を最年少の17歳で受賞している。
映画の公開は2004年12月25日から。だったらしい。
綿矢りさが「蹴りたい背中」で、19歳のこれまた史上最年少芥川賞受賞をするのは2004年。これの発表が2004年の1月15日。このとき、もうクランクインしていたのか。まだかな。いずれにせよ企劃は芥川賞受賞以前からあったのだろう。「インストール」も50万部を越すベストセラーだったし。でも芥川賞受賞が強烈な追い風になったのはたしかだ。綿矢が女流作家史上空前の美女だったことから、とんでもないブームが沸き起こった。

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芥川賞同時受賞の金原ひとみ「蛇にピアス」が映画化されたのは知っていた。DVDも見た。吉高由里子主演。まったく受けつけなかった。途中でやめた。原作も好きじゃなかったし。ま、ひとそれぞれであろうが……。

「蹴りたい背中」は映画化されていない。そのことからの思い違いか、映画「インストール」はエアポケットになっていた。知るのが遅れた。

「DVDで見た」
と敢えて書くのは、ちょうどいま「Youtube無料動画視聴」とかで流れているのを見かけたから。私にはあのよく途切れるネット配信のちいさな画面で映画を見るような根性はない。DVDで、テレビの画面だから、見られた。



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思ったよりもずいぶんとコミカルなつくりになっていた。
神木隆之介という子役の演技を、うまいなあ、すばらしいなあと感激して調べ、「お父さんのバックドロップ」のこどもと知る。「インストール」と同じ2004年の映画だが、こちらはプロレスファンとしてDVD発売と同時に観ていた。宇梶剛士主演。その息子役。あまりおもしろくない映画だったので(中島らもの原作はおもしろい)覚えていなかった。



見た後に検索して、《NHKの朝ドラに「風のハルカ」というのがあり、そこに出てくる高校生作家は綿矢りさがモデル》と知る。NHKの朝ドラや大河ドラマとかを一度も見たことがないのは私のアイデンティティだから知るはずもない。そして、《それを演じたのは黒川芽以という女優であり、この映画「インストール」も、上戸彩はミスキャストであり、黒川芽以だったら、もっといい映画になったのに》という意見があることを知る。
それで、黒川芽以という女優を見る。水着も披露されていた。

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それらを知って、私はまったく逆のことを思った。私がこの映画を楽しめたのは上戸彩主演だったからだと。
上戸はこのときもう19歳なのだが色気がない。いまもそうだが少年のような細身の体つきだ。
高校生の少女と小学生の少年が主役だ。冒頭の「パンツ、見たでしょ?」から、セックス、処女、濡れる、果てはスカトロまで、やたらそういうコトバが出てくる。内容も、高校生の少女が子持ち主婦に成り代わり、エロチャットの相手役バイトをするというもの。これ、色気のある女優だったら私には楽しめなかった。黒川芽以という女優は知らないが、すくなくとも上戸よりは肉感的で色っぽいだろう。上戸が寝転んだ姿を下から撮ったり、スカートがひらひらしたり、少年に胸を触らせたりするシーンがあるのだが、私は色気を感じないから映画を楽しめた。上戸ファンからすると、あれでも十分に色っぽくてドキドキするのかも知れないが、私はなにも感じない。だから楽しめた。スカートの中が気になってならないような女優だったらきわどいセリフが連発されることもあって映画どころではなかった(笑)。

だからこれは上戸でよかった作品になる。

よくなかったのはなんといっても「あずみ」。箸より重いものを持ったことがなさそうな細い腕で「凄まじい強さの女剣士」はいくらなんでも無理だった。むろん上戸に罪はない。企劃したのがおかしい。でも「あずみ2」まで作られているのだから世間的にはヒットしたのか。まああれも私は原作の「あずみ」が好きだったからであり、それを知らなければあれでいいのかもしれない。



綿矢りさ作品は2007年に出た「夢を与える」まで読んでいる。その後を知らなかった。2010年に「勝手にふるえてろ」、2011年に「かわいそうだね?」が出ていると知る。遅れてるな。読まないと。

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