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把瑠都、涙の優勝インタビュウ──白鵬「連続12勝以上」継続

十両で全勝優勝したのは、栃光、豊山、北の富士、把瑠都の4人しかいない。いかに十両での全勝優勝が稀有なことか。十両は幕下からあがってきた有望力士が幕内への通過点とするところ。ここには幕内から陥落してきた強豪がいるから鬼の棲家となる。ここをどれぐらいで突破できるかで将来性が見える。将来の横綱大関候補はらくらくと突破はしてゆくが、さすがに全勝はむずかしい。というか、あまり優勝もない。優勝は幕内から陥落してきた強豪がしたりして、有望力士は10勝5敗ぐらいであがってゆく。そんな中のたったの4人。ぜんぶ知ってるもんなあ。齢も取るはずだ。

十両と大関で全勝優勝した力士はいない。北の富士は十両と横綱で全勝優勝している。4人の中で横綱になったのは北の富士だけ。よって北の富士は十両全勝優勝力士に「北の富士賞」を個人的に出している。いまのところ受賞したのは把瑠都だけ。当時の把瑠都が当然のごとく元横綱北の富士を知らず白けていたのは笑えた。あのころから北の富士は把瑠都はあっというまに横綱になると予測していた。私もそう思っていた。ケタ違いの怪物だった。それから怪我があっての頓挫。全勝優勝は2006年3月場所だからもうすぐ6年になる。

今回の把瑠都には白鵬以来の「大関での全勝優勝」と、史上初の「十両と大関での全勝優勝」が懸かっていた。



白鵬が横綱の意地を見せて把瑠都を破る。私はこれのほうにほっとした。
というのは白鵬もすごい記録を継続中だったのだ。それは「幕内連続12勝以上勝利」というもので、それを20場所連続で記録している。もちろん史上1位だ。2位が貴乃花の13場所、3位が北の湖の12場所になる。いかに秀でた記録であることか。そして今ここで途切れたなら、いかな白鵬とはいえ二度とは出来ない。
これはもう更新不可能なぐらいに凄い記録だ。

昨年、イチローの200本安打、羽生の王座戦19連覇、武豊の23年連続G1優勝の記録が連続して途絶えた。
それに続いて白鵬の記録も途切れるのかと3敗したときから案じていた。なんとか琴奨菊に勝って14日目をクリアする。あとは千秋楽のみ。把瑠都に敗れると11勝4敗になってしまう。



把瑠都の史上初の「十両、大関全勝優勝」を見たくもあり、白鵬の「連続12勝記録」を更新して欲しくもある。
白鵬は十両から、把瑠都は序の口優勝のときから応援してきた大好きなふたりだ。これに琴欧洲を加えた3人が、私が出世前からずっと応援してきた大好きな力士になる。みなあっという間に出世したが。

把瑠都は十両で3回優勝している。いかにこれが異常なことか。十両で全勝優勝するような力士はまた十両に戻ったりはしない。把瑠都は何度もエレベーターをやった。ケガだ。ずいぶんとやきもきしたものだ。

私はずいぶんと把瑠都のことに関して書いてきた。それはホームページの「相撲」にある。しかし十両から幕内にあがったころには絶賛だったのだが、大関にあがってからは貶すことが多くなっている。すり足ができないから、とにかくもうバタ足で危なくて見ていられない。濱ノ嶋はどういう指導をしているのだと腹を立てていたら飲酒運転で捕まっていた。



どっちが勝ってもいいのだけど、どちらかひとつと言われたら、私は白鵬の記録をとる。
願い通り白鵬がとったりのような形から完勝し「連続12勝以上」の記録を21場所と伸ばした。

なぜ白鵬になるかと言えば、把瑠都は変身したわけではないからだ。
力任せの雑な相撲(それはそれで荒っぽい魅力ではあるのだが)が直ったのではない。
相変わらず無意味な張り差しばかりやっているし、毎度のドタバタ相撲だ。前半などひどかった。
後半は調子に乗ったのか、把瑠都にしかできないような豪快なのもいくつかあったが、缺点が矯正されての変身ではない。毎度のドタバタだが今回はポカがなかったという程度。両手突きから琴欧州をこども扱いしたり、琴奨菊をひねりつぶしたり、すごかったけど。

なら、横綱らしさを保っているいつもの相撲の白鵬になる。
20戦全勝で一度も負けていない鶴竜に今場所初めて負けたが、それはいつかあることであり、私は鶴竜も応援していたから、初めて横綱に勝つ瞬間を目撃できてうれしかった。20戦全敗ではあれ鶴竜は毎場所善戦していたからだ。真っ向勝負の見事な勝利だった。



鶴竜は殊勲賞を受賞しての10勝5敗に不満げだった。1横綱2大関を倒しては物足りない星だ。先場所も10勝。来場所大関合格ラインの33勝をクリアするためには13勝が必要になる。今場所11勝だったならノルマは12勝になる。この差は大きい。12勝なら今までにもあげているが13勝となると優勝にちかい星になる。
協会は大関がすくなく、日本人力士だったなら、ゆるい規定であげる。だがいま大関はあまっている。鶴竜はモンゴル人だ。きつい規定になるだろう。

鶴竜には日本人の奥さんをもらって親方として角界に残って欲しいのだがどうだろう。そういう旭天鵬、白鵬の路線になるのか、あるいは同国人のモンゴル人と結婚し、相撲はあくまでも出稼ぎである朝青龍、日馬富士路線になるのか。



白鵬の敗戦でショックだったのは日馬富士の変化で敗れた2敗目だ。あれでさすがの白鵬も気落ちした。翌日琴欧洲に敗れての3敗目は明らかに前日の敗戦を引きずってのものだ。
稀勢の里を応援する日本人は把瑠都の変化を非難したが、わたし的には日馬富士のあれのほうがよほど不快だった。「一番一番お客さんを愉しませる相撲を」とか言いつつ勝つためなら何でもするのが日馬富士だ。把瑠都の変化は、あまりに鼻息が荒い稀勢の里を見ていて、とっさに体が動いてしまったものだが、日馬富士のは、なんとか白鵬を負かしたいと考えぬいた作戦だ。根本からちがう。



把瑠都の相撲にはいろいろ不満はあるが基本は大好きなのだから、エストニアからお母さんを呼んでの、涙の優勝インタビュウにはもらい泣きした。
balutohaha


しかし奥さんがロシア人であることもあり、相変わらず日本語は下手だ(笑)。殊勲賞の鶴竜がうまいものだから(このひとは一種の天才で特別だが)よけいに目立った。金髪のおかっぱ頭で、マイクを向けられてもまだなにも話せなかった序の口優勝を思い出す。2004年の5月場所か。もう7年半が過ぎた。
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(写真はともにサンスポより)

金髪は細くて髷には向いてないので、把瑠都はウイッグで補強している。エクステンションか。それで膨らませないと大銀杏が結えない。



国歌斉唱の時、一応把瑠都も口をもごもごさせていた。それでアナが把瑠都も歌っていたかのようなことを言ったが、あれはなんかしないとまずいととりあえずもごもごさせただけだ(笑)。きちんと歌える白鵬の口元とはちがう。君が代の歌詞と口元がぜんぜんあってなかった。



初優勝のめでたい日なのに、早くも悪い方の話ばかりが先行している。品行に問題があるから来場所成績がよくても横綱は無理と横審が発言したとか。

力士は外出の際は着物を着用しなければならない。それが正装になる。今時の外国人若者である把瑠都は、それを破り、髷を帽子で隠し、短パンにティーシャツのようなかっこうで夜の街に出てしまう。もう何度も報道された。その辺が直るかどうか。親方の濱ノ嶋も飲酒運転で捕まってるし、品格方面からは親方も弟子も前途多難だ。

でも横審てのもエラそうなこと言ってるけど、北尾なんて一度も優勝していないのに横綱にしているし、小錦は該当の成績を上げたのに横綱にしなかったし、態度に一貫性はない。めちゃくちゃだ。おそらく稀勢の里なら、かなり甘い成績で横綱にするだろう。そんなもんである。



ともあれ把瑠都の初優勝で初場所は幕を下ろした。白鵬も記録を守ったし、まあまあだったか。
これで来場所から把瑠都の相撲内容がよくなるといいのだが、どうなのだろう。また元に戻って「綱取り、振り出し」のような気もする。いや、もしかして優勝の味を覚えたから変身するかも。期待しよう。

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