記事一覧

「ジャズで聞くルパン三世」──大野雄二トリオの傑作

lupin
「ジャズで聞くルパン三世──大野雄二トリオ」を聴いている。しっかりふつうのジャズアルバムに仕上がっているのが不思議な気がする。いや不思議ではないのか。もともとルパン三世の音楽は大野雄二が作ったわけだし、大野雄二はジャズミュージシャンなのだから。
「Fire Treasure」なんてマル・ウォルドロンの「Left Alone」みたいだ。すばらしい出来。



「Left Alone」と言えば、第2次UWFが人気のころに前田日明のドキュメントがあり、ひとりぼっちの彼が室内でこれを吹くシーンがあった。下手だけどかっこよかった。アキラ兄さん、いまもサックスをやっているだろうか。すこしはうまくなったか(笑)。

私が取材したのはもう24年も前になる。世田谷区用賀にUWFの道場があった時代。
あのころのアキラ兄さんはポルシェに乗っていた。オートアイドリングダウンを知らない私は、彼がクルマから降りてもエンジンが廻ったままなので「切らなくていいんですか」と訊いてしまったことを赤面しつつ思い出す。



私はルパン三世は漫画アクションに連載されていたのを知っているが熱心に読んでいない。1970年代の「子連れ狼」の時代だ。
モンキーパンチの絵が好きではなかった。アメリカンコミックみたいだからだ。だからこそ逆にまたあの絵柄が熱烈に好きな人の存在もよく理解できる。従来の日本漫画とは味つけが異なっている。

原作が好きじゃないんだからTVアニメも見ていない。つまり「ルパン三世の音楽を知らない」。
今回聞いた曲もみな初めてになる。アニメの中でコミカルに流れていた曲がジャジーにアレンジされていたりするのだろうが、その違いを知らないのがくやしい。しかしここまでの作品に仕上がるのだからレベルが高いことはわかる。まあ大野雄二が本気で作っているのだから当然だけど。



master


もっとも私の場合、原作マンガのルパンが好きだったとしてもテレビアニメを見なかった可能性は高い。
たとえば「マスターキートン」は全巻もっている大好きなマンガだがテレビアニメは見ていない。原作のあるものは自分の中でイメージが固まっている。それを壊されたくない。アニメの声が自分の推測したものとちがうと落胆する。
アニメは声だけだが小説の映画化だと役者だからもっと困ることになる。だからいずれにせよ私は「アニメ・ルパン三世の音楽」は知るはずがなかったことになる。
このアルバムをより楽しむために今度アニメを見てみよう。



以前「ジャズで聴くサザン」という桑田佳祐作品集を聞いたことがある。不覚にも演者のトーマス・ハーディン・トリオという架空の存在を知らず本気にしてしまった(笑)。神山純一の仕掛けである。
これも楽しかったけれど、さすがにサザンのヒット曲は日本の歌をぜんぜん聞かない私でも何曲かは知っている。知っている分、楽しくなかった。と書くと首を傾げる人もいるのか。「知ってるからこそ楽しいだろう」と。まあそれもあるだろうけど、知っている曲だと「おれならこうする」が出てきてしまう。

「ジャズで聞くルパン三世」は、アニメをまったく知らなかったから初めて聞く音楽として楽しめた。いま「Member Only」が流れているが、これも見事な出来だなあ。ほんとにアニメが見たくなった。元歌はどんな感じで使われているのか。比べて理解したい。

Comments

Post a comment

Private comment

プロフィール

moneslife3

Author:moneslife3
FC2ブログへようこそ!