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NHK大相撲中継のゲスト柴田理恵──相撲中継はバラエティとはちがう!

16日の「海の日」。
楽しみにしているNHK大相撲中継をつける。
すると、やたらはしゃぎまくっている女の声が聞こえてくる。
「わあ、すごい!」「おーおーおー!」とうるさい。
「シバタさん」とアナが言っている。 
AKB48とか、そんなところから連れてきた相撲初心者の女なのか。
ちかごろスポーツ中継は新規ファン開拓を目ざしてそんなことをする。



が、柴田理恵だった。
ワハハ本舗のあの柴田理恵である。
創価学会信者で公明党熱烈選挙運動もする、あの出っ歯の柴田理恵53歳である。

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しばらくは我慢して、見ようと思った。たいせつな大相撲中継である。
私はいま、「午後3時から午後6時までの大相撲中継」を一日の中心にしている。中継前に買い物に行き、酒と肴を用意する。中継を見ながら晩酌ならぬ〝夕酌〟をして、結びの一番が終るともう寝てしまう。
お気楽な生活のようだが、この時間にこういうことをするために他人様が眠っている時間に必死に働いている。つまり時間軸を世間一般とずらしているだけで怠惰なわけではない。
そういう二ヵ月に15日間の大切な時間だから、はしゃぎまくりしゃべりまくる柴田理恵が不愉快だったが、しばらくは我慢した。

たとえば電車で、疲れているとき、やっとすわれた。しかし目の前に女子校生だかなんだかそんなのが何人かで乗りこんできて、うるさくてしょうがない。車両をかわりたい。しかし疲れているからやっとすわれた席を離れたくない。でもあまりにくだらないおしゃべりを頭上でされて不愉快でたまらない。どうすべきか。
と同じような状況になった。

柴田は柴田で初めてのNHK大相撲正面席ゲストに迎えられて、一所懸命職務をまっとうしようとしたのだと思う。それはわかる。だけど大相撲中継は「ダウンタウンDX」とはちがう。その一所懸命さがズレている。わずらわしい。お茶の間の好角家を白けさせている。いらいらさせている。だが柴田にはそれがわからない。

柴田が戦略として失敗したのは、「はしゃぐ」ということだ。それは前記したように、「アイドルタレントが初めて大相撲観戦して感激するパターン」だった。競馬番組のゲストなんかでもよくある。「競馬場ってきれいですねえ」「ひろいですねえ」「馬の走る姿って美しいですよね、なんか涙が出そう」なんて感じのあれだ。それをやれば無難におさまる。

柴田はそれをやっていた。53歳であり、高砂部屋に行ったこともあり、小錦からビールを奨められた体験もあるのだから、もっとどっしりと落ちつき、年相応のしっとりとした役目を演じるべきだった。視聴者層を考慮して、静かな相撲ファンにすべきだった。これはベテラン芸人として場を読みちがえた大失敗になる。今まで数多くの芸能人がゲストとして登場しているが、かつてこれほど不快になったのはいない。

でも責任は柴田ではあるまい。これをゲストに迎え、一緒になってはしゃいでいたアナにある。アナがしっかりしていれば番組はもっとまともだった。アナも一緒になってはしゃいだものだから、出来のわるいバラエティ番組になってしまった。



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この種の「色物ゲスト」を迎えるときは副音声でやればいい、いややるべきだ。デーモン小暮なんかの場合もそうだ。
デーモンはまともにしゃべるなら芸能界一の相撲通として問題はない。しかし彼には芸能人としてのキャラがある。あの白塗りバケモノキャラで、自分を「吾が輩は」と名乗り、「そうなのだな、これが、ワッハッハ」というような傲慢な口調でしゃべる。ばからしいことこのうえない。それはふつうに大相撲を見ようとしている私たちにはジャマになる。若者ならともかく10万年以上も生きているのだから、いいかげんそのへんの自分のみっともなさに気づけよ。



うるさい柴田に「副音声でやれ」と毒突いて、「あ、副音声があるのかも」と切り替えてみた。あった。英語だった。しばらくそれを聞いていた。実況は男である。

しかしここでまた思った。これは相撲に詳しい英語のうまい日本人がやっているのだろうが、発音が不自然なのである。それにまたイラつく。

たとえば「はたき込み」は「はたき込み」である。それを日本語を知らない外人が発音したら、「ハタッキィコーミィ」のようになる。それはそれでしかたない。彼らにはそう聞こえるのだから。そうとしか発音できないのだから。
だがだからといって日本人が、「はたき込み」を「ハタッキィコーミィ」と発音する必要はあるまい。いや、むしろしてはならないだろう。日本語なのだから。

カタカナ英語のワンダフルをワンダホーと、カリフォルニアをキャリフォーニャと発音するのは自然だ。正しい。でも日本語の東京を「トゥキィーオ」と言う必要はない。いやしてはならない。ひとむかしまえ、いや二昔も三昔も前かも知れないが、あの「バイリンガルギャル」とかが出てきたときの気味の悪い現象を思った。

ということで不愉快な英語の副音声を消して、また柴田にもどった。もどるしかなかった。我慢した。ああ、ラジオで音声を流してテレビで映像を見るという手もあったか。酒の酔いも回ってきて、だんだんどうでもよくなっていた。不快感は続いていたが……。



好きなテレビ番組などほとんどなく、まして大嫌いなNHKは、総合の大相撲とEテレの将棋しか見ない。それでもふたつとも安心して見られると思っていたのだが、ここもあぶなくなってきたようだ。
それでも救いは、gooがインターネット中継をやっているから、こういう不快なゲストのときは、そちらを見ればいいことだ。選択肢のあることが救いになる。

むかし、TBSやフジテレビも大相撲中継をやっていて(もちろん生放送)、NHKを見るか民放を見るか撰べた時代があった。短期間だったが。
NHKしかない時代に、gooのやってくれたことには心から感謝する。ありがたい。



「NHKしかない」で思い出した。いきなり見当違いのことを書くが、東電の不快さとは東電を使わねばならない(使わせてもらうしかない)ことにある。東電しかないのだ。どんなに東電が嫌いでも電気のある生活をしたかったら東電を使うしかない。私は東電嫌いとしては人後に落ちない。どれぐらい嫌いかというと、ここまで話題になっているのに、今までただの一度も東電のトの字も書いたことがない。それすら不愉快なのだ。電力会社を撰べるようになったら、ぜったいに東電は使わない。積年の恨みがある。

携帯電話も早くから興味があったが、あの不愉快な電電公社(NTT)しかなかったから買わなかった。私が初めて携帯電話を買ったのは、日本テレコムが設立され、NTTじゃない携帯電話が使えるようになったときだった。NTTと比べると話せる範囲が極端に狭く、みなに笑われたものだったが、それでも構わなかった。NTTを使わないことが私の矜持だった。
早く東電ではない電力会社が撰べる時代になってほしい。私はそれが割高であっても、電気が暗くても(そんなことはないだろうけど)、そちらを撰ぶ。東電とは関わりたくない。一寸の虫にも、である。
閑話休題、言帰正伝。



しかしNHKももうすこしゲストを撰んで欲しい。いや柴田そのものがゲストとして不適切だったとは思わない。正面ではなく向正面のゲストとして(野口五郎なんかはそうだった)、もうすこしアナが、「こんな感じでやりましょう」と言って打ち合わせをすればよかったのだ。いま確認のために深夜の大相撲ダイジェストを見たのだが、「ああ」とか「おお」とか、柴田の雄叫び(笑)がうるさくてたまらない。たぶんかなりの抗議もあったと思う。

同意見の好角家がいるはずと2ちゃんねるの相撲板を覗いたら、しっかり「柴田理恵がうざすぎる」というスレが立っていた。書きこんでいるひとは小数だが、中身はここに私が書いたのと同じ。みな憤っていた。私と同じく副音声の英語に避難したひとがいたと知って苦笑い。「初めてNHKに抗議の電話をした」との書きこみもあった。私はそんなことはしないけど、するひとの気持ちが分かる不愉快さだった。

明日からいよいよ横綱大関戦が始まる。終盤の盛りあがりだ。
今日のような「失敗」はしないでくれよ、NHK。

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【追記】──ごくまともな十日目──7/17

今日は正面が舞の海、向正面が関ノ戸(岩木山)。 
しごくまとも。本来の大相撲中継がうれしい。
いかに昨日が異様だったか。あれを反省材料として二度と同じ愚は犯さないで欲しい。

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