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日馬富士に横綱の資格はあるのか!?──第二の朝青龍誕生

haruma
大相撲の第70代横綱に昇進する大関・日馬富士(28)=伊勢ケ浜=が25日、昇進目前で問題行動を起こした。
都内の伊勢ケ浜部屋の稽古場で横綱を作るための「麻もみ」をガムをかみながら見学。26日には九州場所の番付編成会議と理事会を経て横綱昇進が正式に決まるが、神聖な儀式の最中にガムをかむ姿には、懸念されている品格問題が早くも露呈された形だ。

日馬富士はガムをかんでいた。横綱誕生の際の最初の儀式となる麻もみ。同じ春日山・伊勢ケ浜連合の若い力士約40人が午前中から汗を流して綱を作る下ごしらえをする中、横綱昇進が事実上決まった主役は午後2時前に上機嫌で登場した。「ありがとうございます。これから一生懸命頑張っていくのでよろしくお願いします」と頭は下げたが、口の中にはガム。自らが立っていた場所はブルーシートに覆われていたが、力士には最も神聖な土俵上だった。

師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が不在で勢いに乗りすぎたのか、報道陣の囲み取材中にはビールで乾杯もした。こうした行動に協会幹部は「考えられない。若い衆が自分のためにやってくれていることを自覚していない。先が思いやられる」と嘆いた。
 
スポーツ報知  http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/sumo/news/20120926-OHT1T00030.htm

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 二場所連続全勝優勝だから横綱昇進は成績的には文句なしだ。大関貴乃花以来の見事な成績になる。
 ただし貴乃花は、 その前々場所に14勝1敗で優勝、前場所で11勝4敗、そして全勝優勝なので、ここで横綱に推挙されるはずだった。だが宮沢りえ問題や、ピンクの着物問題等があり、「もう一場所様子を見る」とされた。まったく、北尾なんて一度も優勝していないのに横綱にするし、小錦なんてあの成績でもなれないし、横綱推挙はいいかげんである。

 貴乃花はこのイジメに負けることなく、もうひと場所全勝優勝し、ぐうの音も言わせぬ完璧な成績で横綱になった。貴乃花のこの30連勝はすべてガチンコ相撲であり、その価値は談合だらけの千代の富士の53連勝よりはるかに価値が高いと言われている。

 対して日馬富士は、全勝優勝二回の前の成績は8勝7敗であり、しかも千秋楽にやっと勝ち越すというひどいありさまだった。大関に昇進して22場所。内8勝7敗が5回ある。9勝6敗も4回。とても安定した成績の名大関とは言い難い。波がありすぎる。

 だが、ここ数場所、モンゴルからトレーナーを呼んで肉体改造に励んだ。 降の山に次いで幕内二番目の軽量だが、体重以上にひとまわり大きく見せ、特に背中からの筋肉の充実は目を見張る。だから、今までの大関としての成績が物足りないことは無視してもいいだろう。ここに来て充実したのだ。



 問題は、上記スポーツ報知でも指摘されたように力士としての品格である。このひとは小型朝青龍だ。平幕の頃から「お客さんに喜んでもらえる相撲を取りたい」とインタビュウでは答え、実際館内を湧かす多彩な相撲を取っていた。しかしまたその「勝つためには何でもする」姿勢は、大関になっても変らず、品格のないことも露呈した。
 私は平幕の頃の、この「お客さんに喜んでもらえる相撲を」と応えていた安馬は好きだったのだが、どうにも大関日馬富士になるあたりから、支持できなくなってきた。なんというか、そういう品格のなさが、相撲にも、態度にも、顔にも顕れてきたからだ。

 このひとは、まずまちがいなく朝青龍的な問題を起こすだろう。
 私はこのひとの横綱昇進は疑問だった。横綱としての品格に缺ける。そう感じる関係者も多かったはずだ。しかし文句なしの成績だから何も言えない。



 日馬富士横綱昇進で思い出すのは栃ノ海だ。前褌をとっての速攻相撲は見事だった。だが躰がちいさい分、自分の相撲が取れないともろく、短命横綱に終った。日馬富士も、いまは体力気力充実しているが、ちょっと狂うと8勝7敗横綱になってしまうだろう。大関ならそれで良いが、横綱にそれは許されない。引退しか道はなくなる。

 それを案じていた。だからむしろこのままの「個性派名大関路線」でいいのではないかと思った。しかし朝青龍と同じくモンゴル人の妻を娶り、引退したら朝青龍と同じくモンゴルに帰って実業家になる予定の彼は、たとえ短命でも最高位の横綱にまで昇る道を選んだ。 むろんそれは男として正しい。しかし……。



 綱を編む横でガムを噛んでいるなんてのは言語道断の無礼である。なぜこんなことが出来るのか。日本人として理解に苦しむ。でも彼の考えは「なっちまえばこっちのもの」であり、「やるだけやったら辞めればいい」なのだろう。

 私には、どうしても日馬富士昇進に対する希望は湧いてこない。



 ただひとつよかったと思うのは、白鵬の精神的な面での重圧軽減だ。ほんとにほんとにひとり横綱は辛かった。誰でもいいから西の横綱が欲しかった。横綱を待望していたのはどんな関係者よりも白鵬だったろう。残念ながらそれは協会関係者の望む稀勢の里ではなく同じモンゴル人の、しかも朝青龍のにおいが強い日馬富士だったが。 

 東西の横綱が揃い、ひとり横綱の重圧から解放された白鵬に、第二の黄金時代を築いて欲しい。
 日馬富士に力負けしている白鵬に、「弱くなってしまったのだろうか」と北の富士が案じていた。千秋楽に北の富士は、二場所全勝優勝で新横綱が誕生するということよりも、 白鵬は衰えたのかとそればかりを案じていた。同感である。私もいちばん興味があるのはそれだ。日馬富士ではない。白鵬は衰えたのか!? 復活はあるのか!?

 なにはともあれ来場所が楽しみだ。
 最高位に昇った日馬富士はもう恐いものなしだから、本性を現し、第二の朝青龍として問題横綱になるだろう。これはこれで、不謹慎な言いかただが、べつの楽しみも感じる。それはそれで騎馬民族モンゴル人の血なのだから。



 世界制覇をした大国元が、どれほど残虐な民族性だったかはいうまでもない。征服した民族の女はこどもを産み、その子供が叛逆を企てるからと、女も子供も殺しまくった。これはリクツとして正しい。征服した民族は根絶やしにするのが基本だ。だからこそあれだけの帝国を築けた。

 日本においても対馬あたりで、どれほど残虐なことをしたことか。人間として扱っていない。なのに日本人は、その戦いで死んだモンゴル人まで弔ってやる。墓を建ててやる。日本人とモンゴル人は本質的にちがっている。もちろんあちらを悪にして日本を善にするような二元論で語る気はない。言いたいのは「異なる」ということだ。

 朝青龍のあれこそがモンゴル人力士の本質だ。白鵬は特別だ。立派すぎる。 
 日馬富士は朝青龍的だ。私は、朝青龍のあまりの傍若無人と、それをコントロールできない朝潮に怒りつつ、確実にそれを楽しんでいる自分も確認していた。病気だと日本の巡業を休み、モンゴルに帰国し、走りまわってサッカーをやっているなんて、信じがたい最低の横綱だ。でもまあなんと楽しい悪ガキであったことか。

 日馬富士の品格のない横綱に私は眉を顰める。顰めつつ、苦笑しつつ、楽しんでいる自分もいると予測する。

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【追記】──新横綱、9勝6敗の赤っ恥

harumaseiseki

 終盤の5連敗はおもしろかった。毎日テレビの前で拍手喝采だった。引退も近いか。

 

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