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北野演芸館4を見る──あいかわらずの不快なカットイン──演出に口を出さないたけしの姿勢

偶然見られた。やることをまったく知らなかった。
テレビは見ない。漫然とテレビを点け、適当にチャンネルを替えるような生活から卒業して長い。
しかしなぜか日曜日、馬券に負けた悔しさもあったのか(笑)、21時5分頃、意味もなくテレビを点けたらこの番組だった。うれしかった。いそいで録画する。運よくぜんぶを見られた。 

※ 

いきなりナイツ、中川家と創価学会2連発。これはキツい。

中川家の東京進出は吉本でも一二を争うほど早かった。M1の初代チャンピオンだ。
でも東京では売れない。仕事は大阪のみ。よって新幹線で東京から大阪に週に何度も通う生活を送っている。後から上京してきた連中がばんばん売れているのに。いいかげん帰阪すればいいのにと思うのだが意地でも帰らないらしい
ああいう大阪のおばちゃんみたいなあくの強さは、いくら芸達者でもこちらでは受けない。「おぎやはぎ」を理解できない大阪感覚ではそこがわからないのだろう。
たけしと同じく私も、おにいちゃんのズレはだいすきだが(笑)。



創価学会芸人というのは、絶対的に信じるものがあるからだろう、なんかみょうな自信に満ちている。それは好きなひとには陶然とする芳香になるだろうが、そうじゃないひとには、たまらない悪臭となる。
たとえば柳原可奈子。あるいはねづっち。

わかるひとにはこれだけでもう伝わるし、わからないひとにはいくら言っても無理だからもうここでやめる。
今回言いたいことは芸人評じゃなくて演出のことだ。って、前回もそうだったか(笑)。

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今回も異様に「たけしの顔のカットイン」が多くて楽しめなかった。演出の問題。
おもしろいなと思い笑おうとした瞬間にたけしの顔のカットインだ。それは当然こちらの笑うタイミングとかぶる。ディレクターも芸人がおもしろいことを言って客席に受けた瞬間に指示を出してたけしの顔に切り替えるのだから。

これは、うまいものを喰って「うまい!」と呑みこもうとした瞬間に口から引き出されてしまうとか、セックスでイく瞬間にハズされてしまうとか、そんなのと同じだから欲求不満が溜まる。



しかしこれは今のテレビ演出の定番だ。いくら不満を言っても変らない。「文句があるなら見るな」の世界だ。

過日、大橋巨泉のインタビューを読んだ。私はこのひとが嫌いなので、こういう自分に都合のいい引用は不本意なのだが。

彼はそこでむかしを振り返り、「番組はMCのもの」という持論を語っていた。自分がMCの番組は自分のものなので、ディレクターに好き勝手な編集をさせなかった、一切いじらせなかった、と。
それが今はディレクターのものになってしまったので、機械の発達もあり、好き勝手に編集される、それじゃもうMCの立場がない、と。
むかしのひとの「むかしはよかった」という話でしかないのだが、納得できるリクツでもある。

彼はディレクターにいじらせなかった番組として「ゲバゲバ90分」を例にあげていた。アドリブの許されない計算されつくしたコントだったとか。画期的におもしろい番組で楽しみに見た。

もしもゲバゲバで、おもしろいコントで笑おうとした瞬間、それを見ているモニター室の巨泉やマエタケの笑い顔のアップになったら白ける、笑えなかった。
今のテレビの演出がやっているのは、そういうことだ。

5分間の漫才やコントは、タイトルのついた「芸人の作品」である。当然ノーカットで見せねばならない。なのにそこに20秒、30秒ごとにMCや観客の笑い顔を入れてぶち壊しにする。その演出がいかに芸人に対して無礼であることか。それに気づかないディレクターの鈍さは犯罪的だ。

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というのも前振り。こんなことはいくら言っても引かれ者の小唄に過ぎない。怒ってもしょうがないのだ。テレビというのはそういう世界なのである。文句があるならテレビを見るな、だ。本当に芸を見たかったら演芸場に行けばいい。それだけのことになる。

今回言いたかったのは以下のこと。



以前、「たけしはなぜこのひどい演出に文句を言わないのだろう」と書いたら、「たけしさんは番組を見ないのだそうです」という意見をいただいた。「なるほど」と思った。友人のSも、「さんまなら必ずチェックして意見を言いそうですね」とメールをくれたりして、納得していたのだが、その後たけしのインタビューを読んで、すこし考えが変わった。書きたいのはそのことになる。



たけしはそのロングインタビューで、「役者が意見をいうことは好きではない。監督である自分に任せて欲しい。その代わり自分が役者の時も演出に口は出さない」と語っていた。黒澤とカツシンのケンカを思い出す。監督と役者の立場、割り切り、そういう問題だ。

たけしは監督としての自分の演出に役者から意見を言われたくない、その代わり自分も役者として出演する映画では監督の演出に口は出さない。それが彼の基本姿勢になる。
これはひととして、「自分がやられたくないことは他人にもしない」に通ずる。そしてここから、今のたけしにとって最も大切なもの、守るべきものが「監督」であることも見えてくる。

これが「北野演芸館」の、あのひどい演出を見逃している答だろう。



たけしは自分の出演したテレビ番組を見ないとはいえ、番組に立ち合っているのだから、芸人の芸の最中に頻繁に自分の顔がカットインする演出には気づいている。モニターを見ているのだから当然だ。そのことをよいこととは思っていないだろう。だが自分は進行役の一役者であり、ディレクターという監督の演出には口を出さない。そういう自分の基本を護っている。

「巨泉演芸館」ならちがっていた。巨泉なら「芸人の芸の最中になんでおれの顔をカットインするんだよ、おもしろい芸がぶち壊しじゃないか、バカヤロー」と怒るだろう。そういうカットインをやめさせる。

これに関する限り、たけしに巨泉になって欲しいと願うが、それは無理。それをしたらたけしのポリシーがくずれてしまう。たけしにとって大切なのは、自分の映画で役者に意見を言われないことだ。それと比べたら、たかがテレビ番組での自分の顔のカットインなんて演出などささいなことになる。

まあそんなことでストレスが溜まるならテレビなんか見なきゃいい。それだけの話なんだけど。
きっと「5」も見て、同じ事を書いているだろう(笑)。



私にとって問題は「北野演芸館」「レッドカーペット特番」「芸人ベストパフォーマンス」のような見たいと思う不定期番組の放送時間を知るのにはどうしたらいいかだ。テレビを見ないし番組表のチェックもしないから、よく見逃している。あとで知り、動画倉庫で見たりしているが、画面がちいさくてつまらない。「北野演芸館」も3は見られなかった。いまだに見ていない。なんかいい方法はないものか。

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