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オーリスのCM──見事にだまされて赤面──倉本聰「感動の共有」

ここを読んでいるひとはみんな知っていて、「いまごろ?」と笑われるのを承知で書くが、いま初めてテレビでトヨタオーリスのCMを見て、だまされたところ。

音を消し、BGV風に流し、膝上のノートパソコンでPCパーツの値段調べをやっていた。ふと顔を上げるとこの映像である。

auris2

水着姿の女が尻を揺らしてモデルウォーキングしてゆく。女のうつくしい尻が大好きな私は、いきなりの映像に釘づけになる。
なんのCMだろうと思っていたら、いきなり胸を見せるので、何事が起きたのか、テレビでこんなことをやっていいのかと目を見張り、しかし、なんか、胸はぺったんこではなかったかと疑問に思ううちにCMは終わった。なんだなんだなんなんだとこんがらがったまま、画面に「Auris」とあったのだけを頼りに検索する。いったいなんのCMなんだ。最後に真っ赤クルマが出ていたから、そのCMなのか?

auris

するとあれは、トヨタのオーリスというクルマのCMであり、こいつは男だとわかる。オーリスなんてクルマ、知らん。

トヨタのクルマで知っているのはトヨペットクラウンとトヨペットコロナぐらいだ。そういや今度ニッサンのサニーに対抗してカローラって新車が出たな。キャッチコピーは「プラス100ccの余裕」だ。サニーが1000ccなのに対してカローラは1100cc。「隣のクルマがちいさく見えま~す」
相変わらずトヨタは商売がうまい。

トヨタのクルマはクラウン、コロナ、カローラとみな頭文字はCで統一されている。それ以外、認めん!



記事は、「ふふふ、あんた、騙されたでしょ。あれ男ですよ」とからかうような口調。

http://autoc-one.jp/toyota/auris/launch-1160266/photo/0007.html

おれは男の尻に釘づけになったのかと、今度は自己嫌悪だ。あの尻の向こうにはおれと同じものがついていたのか。意外にリッパだったりして。なんじゃそりゃ。

いつの記事かと日付を見ると今年の8月20日。そのころから流れていて、日本中の男がおれと同じようなことを思い、そのあとまた同じように落ち込んだのかと知る。2ヶ月遅れ。テレビを見ていないからしょうがない。でも2ヶ月前からまだ流れているってことは、それなりに評判がいいのだろう。

もしこれ、ほんとに女が胸を見せていたら、教育方面から非難が殺到し、トヨタの不買運動にまでなったりする。なのに男の胸だと、「なんだあ、だまされちゃったよ」と苦笑いしておしまい。男差別じゃないのか! 男の尻の差別じゃないのか! って照れ隠しはともかく。



先日読んだ倉本聰の自伝「愚者の旅」に、「感動の共有」について語られていた。
倉本は、人間が他の動物とちがうのは感動を共有できるからだとし、その感動の共有の場として、自分のやっている「演劇」をあげている。演劇を見て、一緒に泣き、笑い、拍手をする「感動の共有」こそが人間であると、「そういうもの」を全面的に賛美している。倉本の讚歌は「時間と空間の共有」にある。演劇がそれだ。

映画は、映画館という空間と、一緒に見るという時間を共有する。しかしスクリーンの中の役者は生ではない。その分、演劇よりは落ちる。

テレビは「時間の共有」としている。一緒に見るという空間を共有していない。まあ「家族」とか「恋人同士」とかの「共有」はあるが、演劇や映画のような「まったくの見知らぬ他人との共有」はない。
それでも、ひとりひとりバラバラでも、日本中のひとが同じ時間に同じドラマを見て感動することは、「時間の共有」になる。

それがビデオ録画やDVD等の普及により、「ひとりで好きなときに見られる」ということから共有感覚が失われてゆく。それを倉本は嘆き、批判している。私なんか典型的なそれで、それこそ「感動の共有の否定」になる生活をしていることになるのだが。

テレビは時間の共有、映画鑑賞は時間と空間の共有、演劇は同じ場で、そのすべての共有になる。

演劇>映画>テレビ>ひとりDVD観賞

が倉本理論である。



倉本の論にしたがえば、今夜私は「日本中の男達と2ヶ月遅れの感動の共有」をしたことになる。空間はちがうし時間軸もずれているが、8月20日以降、いろんな形で日本中の男が感じたであろう興奮と、正体がわかってからの恥ずかしさを、2ヶ月遅れで私も感じたのだ。嗚呼、感動を共有したぜ! くらもっちゃん!



それにしても、うつくしい女の尻だとしがみつき、抱きしめ頬ずりしたくなるのに、それが男の尻だとわかった瞬間、同じ尻なのに「ケッ!」となるのはなぜだろう。男の尻を差別しているいちばんの差別主義者は私なのか!? 差別はよくないよ。ウソツキは泥棒の始まり、差別はアサヒシンブンの始まりだ。

私は札幌オリンピックのジャネット・リンから長年女子フィギュアスケートの大ファンであり、語れるだけのそれなりの蓄積した智識もあるのだが、男子フィギュアスケートは何も知らない。見たこともない。見たくもない! ふん!
と考えると、私は「女子フィギュアスケートのファン」ではなく、単に「きれいな女のからだが好き」なだけのスケベなのだろう。

男の尻を見たらしがみつき抱きしめたくなるよりはまともと思うけど。

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