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ドリームマッチ2013──渡辺直美のIBARAKI、小籔のIBARAGI

「ドリームマッチ2013」の優勝は渡辺直美と小籔千豊コンビだった。渡辺は去年のTKO木本とのコンビに次いで連続優勝。おもしろかったから文句なしだけど、でもあの去年も今年も、ちょっとセクシーな中身の、動きのあるお笑いネタは、審査委員長志村けんのいちばん好きな分野だ。その点では有利。しゃべくり漫才は不利。



千鳥というのは関西では見ない日がないぐらい売れているらしい。関東ではM1でしか見ることがなかったのでその落差が不思議だった。満を持して東上し、事務所の力で多くの番組に出ているが、いまだにいまいち。私もどうもしっくりこない。ダイゴもノブも、ふたりとも。

小籔は、満を持してという感じでもなく、ふんわりと関東に自然に関わるようになって、こてこての大阪味なのに、ロンハーなんかでも自然に溶けこんでいる。 私もまったく反感がない。ふしぎなひとだ。それが実力か。



黒人の容姿で現れた渡辺に、おどろいた小籔が出身地を問う。渡辺が「父は茨城」と応える。その容姿から、じゃあ母親がと思った問いに「母は栃木」と応える。
このとき茨城県石岡市出身の渡辺の「IBARAKI」に、関西人の小籔は「ああIBARAGIか」と応える。このやりとりが何回かある。その度に渡辺はIBARAKIであり、小籔はIBARAGIだ。ついでに「栃木」はふたりとも「TOCHIGI」と鼻濁音。

二親も死に、親戚とのつきあいもなく、18まで育った故郷茨城とはもう無縁なのだが、それでもこの関西人の「IBARAGI」にはまだ反応してしまう(笑)。 故郷を捨てたつもりのひとでもテレビニュースで故郷の名が出て来ると反応するらしい。私はもっと冷たくまったく平気だ。IBARAKIがニュースになろうと興味はない。なのにこのIBARAGIという発音には反応してしまう(笑)。なんとかせねば。

栃木の訛漫才が売りのU字工事のネタには、ライバル県として茨城が登場するが、どんなにだっぺことばで濁っていても、きちんとIBARAKIになっている。それがみょうにおかしい。関東の基本だ。
驚くのは、アナウンサーでも関西出身のひとはIBARAGIと言ったりすることだ。ニュース原稿のときはきちんとIBARAKIと読むのだが、そのあとのフリートークだと濁ってしまう。それだけ関西では日常用語として鼻濁音の「いばらぎ」が浸透しているのだろう。

不思議でならないのは、日本の都道府県の名前を小学校で覚えるとき、正しくは「IBARAKI」なのだから、教えられたこどもはそうなると思うのだが、先生自身がまちがって覚えているのか!?



渡辺の故郷石岡は私の田舎の隣。父が台湾人、母が日本人のハーフである渡辺は、勉強が苦手で高校進学できなかったという。あのへんのバカ高校は名前が書ければ入れるんだけどなぁ(笑)。どれほどできなかったのか。
それでいてあの笑いのセンスだ。学校の勉強とああいうセンスは無関係なんだね。

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【追記】──IBARAGIのほうが発音しやすいと確認──1/20

Wikipediaの「茨城」を読んでみたら、このことに触れた「読み」という項目があり、当然「正しくはIBARAKI」なのだが、「茨城弁を使うひとは鼻濁音になる可能性が高く、自分ではIBARAKIと言っているつもりでも他県人にはIBARAGIと聞こえることが多い。そのことによって」と、IBARAGIが普及したのは茨城県人の発音が原因にされていた(笑)。

まあだっぺことばでよく濁るからそれはそれで事実なのだろうが、しかしまたその逆も真実で、だからこそ自分の県名は正しく発音するという傾向もある。だっぺだっぺで濁りっぱなしの田舎の年寄りでも、これだけはきれいにIBARAKIと言ったりする。私の老父母も、この点に関しては厳格だった。だからこの理由は当事者として「こじつけ」と否定したい。

ということで、「なぜこんなに普及しているのだろう」と、その原因を探るべく、生まれて初めて「IBARAGI」と言ってみて、ものすごく発音しやすいことに気づいた(笑)。「いばら」と続いた後、「き」と言うには、口を横に開いて、かなり意識的に発音せねばならない。「いばら」のあとの「き」は「ぎ」と濁る方が音の流れとして自然なのだ。「いばらき」が意識して発音せねばならない「ことば」であるのに対し、「いばらぎ」だと、もごもごした感じでも、口を開けることなくそのまま言える。なるほどなあ、初めて知った。言いやすいのか。

全国で「IBARAGI」と鼻濁音になることが多いのは、日本語の音として「いばら」の後は「KI」よりも「GI」のほうが自然だからだ。まちがいない。とはいえ、もう無縁の故郷ではあるが、これからも私は「KI」にこだわるのだろう。おそらくそれが私にとってのふるさとなのだ。

麻生さんの誤読で有名になった「じゅんぷうまんぽ」も、これをやっているひとを麻生さん以前に何人か知っているが、基本は「manpan」という破裂音より「manpo」のほうが音として自然だからだろう。



【追記.2】──浜田のIBARAGI、鈴木奈々のIBARAKI──2013/3/14

 偶然見かけた番組で、ダウンタウンの浜田が大阪人として当然IBARAGIと発音するのに対して、茨城県龍ヶ崎市出身の鈴木奈々がIBARAKIと応じているのがおかしかった。がんばってくれ茨城県出身芸能人。栃木出身のU字工事もIBARAKIで応援してくれている(笑)。

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