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アメトーク話──嫌いな回「不動前芸人」──大好きな博多大吉が住んでいるのだけれど

ロンハーもアメトークも大好きなのだが、たまに嫌いな回もある。
アメトークの「不動前芸人」は好きになれなかった。

東急目黒線不動前駅ちかくに住んでいる芸人の話。「不動前」というのは、「目黒不動(滝泉寺)」に近いことからついた駅名だ。都心のテレビ局に行くのに、ちょうどいい場所なのだろう。

華丸大吉の大吉が住んでいるらしく、そこにアジアンの隅田があたらしく越してきたとかで、もう何年も住んでいるらしい先輩住人ケンドーコバヤシが仕切って「不動前芸人」の話を展開する。みんな好きな芸人だ。彼らがみないま不動前に住んでいるのか、と現実感のない感動を覚える。
だが「不動前芸人」としてしゃべるには、肝腎の目黒不動に関する知識がない。間違えている。

私は不動前の隣駅の武蔵小山に住んで長く、というかその後に引っ越したのも、そこから歩いて10分の旗の台だったから、東京40年、あの辺しか知らない。 愛着も誇りもある。そして時代小説から得た智識もある。



関西人のコバヤシが「目黒不動」を「明治神宮」と比して笑い物にする感覚はわかる。よくあるお笑いの手法だ。
「自分の好きな、誰も知らないようなマイナーなものを、誰もが知っているメジャーなものと同等に扱い、その落差で笑いをとる方法」である。

だがそれはコバヤシの勉強不足であり、目黒不動は江戸を扱った時代小説や時代劇には必ずと言っていいほど登場する、歴史あるほんとにメジャーなものなのである。創建して1200年以上の歴史のある目黒不動と比したら、明治神宮なんてのは崩御した明治天皇を祀るために大正9年に出来た新参者にすぎない。



コバヤシの比喩失敗を競馬で例えるなら、コバヤシは、「ダービー(明治神宮)なんかより仁川ステークス(目黒不動)なんです。ほんとの競馬ファンはダービーなんかより仁川ステークスに燃えるんです!」と言ったようなものである。そこに司会の雨上がりから「ダービーとじゃぜんぜんちがうよ」「なんやねん仁川ステークスって、聞いたことないで」と言わせて、その落差で笑いをとろうしたわけだ。

だがそれはコバヤシの無智であり、目黒不動は仁川ステークスなんかじゃなくて天皇賞なのである。帝室御賞典なのである。ダービーよりも古く歴史と伝統のあるレースなのだ。目黒不動を仁川ステークスとしか認識できない関西人のコバヤシが無智なのだ。
という例え。競馬ファンにはわかるだろうが、そうじゃないひとにはますますわからなくなったか(笑)。



好きな芸人が、自分も関わっていた思い出の地をテーマにしているのに、ちっとも愉しくないという、ふしぎな体験だった。

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