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福原愛 讚歌

ゆとり教育のせいなのかどうか、「わたしなりのオリンピックを楽しんできます」なんて言いかたが流行った。過去形ではないか。今夏もけっこう耳にしそうだ。

国の代表として、国を背負って戦うなんてかっこわるい、という発想なのだろう。
そうじゃなくて、オリンピックは楽しまなくちゃ。お祭りなんだから。

たしかに、自殺した円谷のように思いこむ必要はない。

しかしまた、国の金で出かけ、国の代表として戦うのがオリンピックでもある。
冬季オリンピックで、頭の軽そうな男女から、この種の発言が連続したときはうんざりした。

特に冬季オリンピックの競技は、かなり遊びの要素が強い。現実にはシビアだとしても、そう見えるものは多い。
頭の悪そうな耳ピアスをした男や、足し算も出来ないと思われるパカ面の女から、こういう軽薄な発言が得意気に発射されるのは不快だった。



帰国した福原愛に、そういう感覚に毒されたレポーターが声を掛ける。

「愛ちゃん、オリンピックは楽しめましたか?」

福原は応えた。
「わたしは、楽しむとか、そんな気持ちでは行っていませんから」

えらい。正しい日本人である。この若さで。
ここからは、福原がこの種の発言をする連中、選手やこのレポーター等に批判的であることが見て取れる。レポーターは自分の軽さを恥じただろうか。恥じる感覚があればそもそもこんな訊きかたはしていないか。



幼児のときの「天才卓球少女」時代は際物とも思え、痛々しいと感じたりもした。
この娘の成長はすばらしい。それは普段の発言、おしゃれからもわかる。浮ついたところがまったくない。
ガチンコの「シャー」は猪木の「ダー」を超えている。

親御さんがしっかりしているのだろう。
遅くできた子で、父親はけっこう齢だ。所属のこと、契約のこと、金銭に関するスキャンダラスな記事を載せられたこともある。

私は福原愛の品格を信じる。
よくぞ正しくまっすぐに育ってくれた。
日本のうつくしい娘である。

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