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「YOUは何しに日本へ?」を見逃した──イギリス人青年の大阪東京歩き旅後篇

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 先週、「YOUは何しに日本へ?」で、「大阪東京歩き旅のイギリス人青年」を見た。おもしろかった。触れ合う日本人の日本人らしさが興味深い。前篇である。東京に着く後篇は次週、となる。楽しみにした。



 日本人は優しい。日本はきれいだ。
 きれいは、風光明媚という意味もあるが、人々の道徳心で、町も村もきれいだ。
 支那や東南アジア、インド等に行くとがっかりする。そこいら中、プラスチックごみ、ビニールゴミで溢れている。汚い。彼らは、竹の皮の包装とか、素焼きの土器とか、それで生きてきた。当時の感覚で、今もそれらを投げ捨てる。バスや電車の中からも。ごみ箱に捨てるという習慣がない。むかしはそれらは土に戻った。プラスチックは戻らない。よってそこいら中ゴミだらけになる。

 初めてかの地で夜行電車に乗ったときの衝撃を思い出す。さわやかな朝の目覚め、緑の中を古ぼけた電車が行く。いかにもアジアを旅しているという満足感の中、線路の両側に白い川が流れていると思ったら、それは窓から投げすてられたプラやビニールのゴミだった。その汚らしさは、清潔な日本人感覚で見るとうんざりする。
 土にもどらないのは日本でも同じ。だが日本人は、ごみ箱に捨てるようにする智慧がある。彼らにその感覚はない。それが根づくにはまだまだ時間が掛かる。
 
 その点、イギリスの田舎はきれいだ。さすがマナーの国と思う。でもイギリスは食い物が不味い。何百年も前の建物がそのまま維持された田舎は、御伽話の絵本のように美しいけれど、食い物が不味くては、どんな景色も楽しくない。一方〝花の都〟パリは犬の糞だらけで汚い。でもイギリスよりは美味い。 だからふたつにひとつなら、私はイギリスよりフランスを選ぶ。



 いろんな意味で日本はバランスが取れている。でも旅館に泊まって旅行しようとしたら高い。
 もうひとつは、杓子定規だ。上記、東南アジアは、いや支那でさえも、ホテルの規則はゆるい。朝の7時にチェックインして翌日の午後までいられたりする。だが日本は、午後3時にならないとチェックインできないし、朝の9時には追いだされる。

 この青年が日本の旅館を利用しての旅ならたいへんだ。規則だらけの日本に不満も抱いたろう。でも彼は徒歩旅行、テント生活だからその心配はない。



 日本人は優しい。島国根性なのに紅毛碧眼の外人に優しい。それは多くの外国人旅行者が感激して語ることだ。かくいう私も、道を訊かれて、細々と説明しているうち面倒になって、直接目的地まで連れていってやったことが複数回ある。外国でそこまで親切なひとには会ったことがない。

 ただし日本人は島国根性だから、多民俗的な心遣いが出来ない。理解できる範囲の紅毛碧眼には親切だが、それを越えると野次馬になる。
 悪しき例に、プロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアントに群がり、指を指して、「バケモノだ、バケモノだ」と大騒ぎしたことがある。フランス人のアンドレは「バケモノ」の意味を知り、日本人が大嫌いになった。それは亡くなるまで生涯変らなかった。申し訳なく思う。
 異国人にも心優しい一方、それもまた典型的な「日本人気質」ではある。



 その楽しみにしていた「YOUは何しに日本へ? 大阪東京歩き旅後篇」を見逃してしまった。
 デスクトップ機で仕事していて、ふと「今日は月曜日。なんか楽しみにしていたテレビがあったような……」と思い、「あっ」と叫んだときはもう午後7時半。この番組は午後6時半から7時54分まで。急いでテレビを点けたが、すでにイギリス人青年は東京に着き、ゴールの東京タワー寸前だった。そのシーンと、カットインされる24日間の歩き旅で触れ合ったひとびととの写真だけで、前篇を見ていたこともあり、充分に感動的なのだが、そこに到る後篇を見逃したから歯痒い。

 失敗した。毎日テレビを見る習慣がないので、ここのところ見るようになったこの番組や「世界のナゼそこに」「世界の村で発見」で、毎度この失敗をしている。失敗しないのは時間の決まっている日曜の将棋と競馬ぐらいだ。ネットの動画倉庫に慣れ、「見たいものはいつでも見られる」と思うようになったのも大きい。



 じゃあ毎週予約録画にしておけばいいだろうと言われそうだが、大震災以降、私はテレビや録画機器の通電待機状態を切るようになった。実に何とそれだけで、テレビや録画機器、電子レンジのコードとか、通電状態のそれらをオフにするだけで、月の電気代を千円以上節約できたのだ。同じく年中通電していた電気ポットを止め、必要量のお湯を小型ケトルで沸かすようにしただけで千円節電。気遣いだけで月に2千円以上も節電できるというのは新鮮な発見だった。以来習慣になっている。週に5時間程度しか見ないテレビ関係機器の電源を四六時中オンにしておくことは出来ない。東北完全復興のその日まで。

 だったら、目の前にあるカレンダーに赤丸でも点けて気配りするか。それぐらいしか方法はない。
デスクトップ機にいつも「電子カレンダー」を表示させているから、それのアラーム機能で「月曜午後6時半」を知らせるという手もある。



 たぶん数日後にはネットの動画で見られるだろう。でもディスプレイのちいさな画面ではなく、録画しておいて、大きな画面で、ビールを飲みつつ見たかった。悔やまれる。

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【追記】──旅の方法によって感想は変る──5/29

 そのイギリス人青年は、日本人の親切や優しさに感動し、「日本人でも出来ないような体験をした」と語っていたが、それは彼の旅のしかたがよかったからだ。
 前記したように、もしも資金をたっぷり持っていて、名のある旅館を泊まり歩くような形だったら、清潔であること、料理がおいしいこと、痒いところに手の届くような心遣い等、いくつもの点を褒めたろうが、同時に、あまりに形にはまっていて自由ではない缺点にも気づいたろう。

 私はもう長い間、日本の旅館泊まりを経験していない。山奥のひなびた旅館でも食事には必ずマグロが出て来るような形式にうんざりしたからだ。だったらビジネスホテルに泊まり、その辺に食事に出た方がいい。彼は理想的な形で日本を体験した。それもまた事実だ。



【追記.2】──やっと観られた、いい内容だった──5/30

 すぐに観られると思ったのに、あの「著作権管理者の要請により削除」となっていて観られない。今日ダメモトでまた探したら、無事「FC2動画」で観られた。いま視聴中。うれしい。



 いい番組だった。ほんと、テレ東はがんばっている。すばらしい。
 ところでこの番組、取材と編集がたいへんだろうなと思っていたら、やはりネタが足りなくなったらしく、次回は3週間後とのこと。また見逃しそうだ。

 芸能人を適当な外国に行かせて番組を作ることはたやすい。能動だからなんとでもなる。
 だけどこの番組のように、空港でおもしろそうな外国人を待つという「罠に掛かる獲物持ち」という受動は、思うようには進行しない。
 私がこの番組を好きなのはその点なのだろう。芸能人が異国を訪れて騒ぎたてる番組には厭きてしまった。

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