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なぜか映画「君よ憤怒の河を渉れ」感想が人気に(笑)

kimiyo ブログを書いていることの楽しみに、右の「人気記事」に、思い掛けないものがランクインすることがある。何年か前に書いたものが、突如ランクインしてくるのだ。
 それがまたみな「地味なテーマだが、本人は気に入っているものばかり」だからとてもうれしい。「いったい何がきっかけでこんなことが起きたのだろう」と、【木屑鈔】では、「××を引っ張りだしてくださったかた、ありがとうございます」と見知らぬひとに礼文まで書いたほどだ(笑)。

 昨日からなぜか《映画「君よ憤怒の河を渉れ」感想》がランクインしている。うれしい。何が起きたのだろう。
 読み返して見た。なかなかの力作である(笑)。うれしいので、写真を探して挿入し、すこし体裁を整えた。

 2011年10月19日に書いた文章に、いま突如アクセスが増えた原因はなんなのだろう。考えられるのは、テレビで放映されたとか、リメイクされることになったとか、それぐらいだが、どうなのか。いま検索してみたが、べつにそんなこともないようだ。なぜだろう。不思議だ。とにかく、うれしい。



 読み返して、あらためて全部が自分に繋がる、まるで自分史みたいな映画だと感じた。
 まず原作が大好きだった西村寿行である。日本人作家でこれほど入れ込んだのは二十歳のころの筒井康隆以来だった。仕事もなく当然金もなく、厳しい時代だったが、だからこそ、寿光の書く復讐譚を貪るように読んだ。

 次いで舞台となる場所が土地鑑のあるところばかり。この偶然は大きい。私は世界中のあちこちを、知っているようで、実はなんも知らないのだ。

 競馬取材で行った北海道日高の様似(さまに)が出る。なかなかここに詳しいひともいまい。そこから牧場主のセスナ機を操縦して脱出し、海面に降りるのが茨城の大洗海岸だ。私の故郷に近い夏海(なつみ)である。
 東京に戻るのに常磐線の石岡、土浦なんて地名が出る。私が東京と故郷の往復に何十年も乗っていた電車だ。ふた親が死に、縁が切れたからこそ、むかしが懐かしい。

 しかし主人公・高倉健は警察の推測の裏をかき、違う路線を選ぶ。それが両毛線。茨城から東京ではなく、敢えて栃木に出るのである。両毛線、これまた懐かしい。「両毛」の意味がわからないひとは、日本史を勉強するように。両毛とは、上の毛、下の毛のこと。エッチな意味じゃないよ(笑)。

 茨城から高倉健は東京に行かず、栃木経由で山梨の大月に行き、そこから徒歩での奥多摩越えという苦難の道を選ぶ。するとここが私のいま住んでいる近く。ノートパソコンを持って奥多摩に行き、ひなびた駅で文章を書いたり本を読んだりするのは私の趣味のひとつになっている。
 この奥多摩越えで体調バテバテになりさすがの高倉健もダウンする。するとまた「寿行作品お約束」の色っぽいシーンが登場する。舞台は立川。倒れていた「かっこいい男」を、「不幸な匂いのする女」が助ける。もちろん男は高倉健。助ける女は倍賞美津子。
 舞台は立川。これはいま住んでいるところ。大きな買い物(笑)をするときは立川だ。まあそれじゃ不満足なので、100パーセント「通販族」なのが現状だが。

 格闘シーンは新宿のよく知っている地域。前記したように、私は東京住まいは長いが、知っている地域が限られている。この舞台が、池袋や、高円寺とかだったら、まったくわからなかった。

 さらには中国で人気映画となったことから中野良子が「中野良子学校」なるものを中国に設立する(たけしがゾマホンとの縁からベナンに設立した「たけし学校」の先駆になる)のだが、それが私がしばらく過ごしたことがあり、シナにおける数少ない「思い出の地」である秦皇島(ちんふぉんたお)なのだった。 



 私は基本的に出無精で引っ越し嫌いだ。日本は故郷の茨城と東京しか住んだことがない。その東京も、40年住みながら、品川のごく一部と今の西東京しか知らない。品川時代、新宿から先は行ったことがなかった。高円寺とか吉祥寺なんて何も知らない。もちろん浅草とか門前仲町なんて下町は何も知らない。

 一応仕事柄30ヵ国ぐらいは行っていると思うが、日本にも行ってない県があるし、中国はあれほど広い国だから、訪問したことのある地域はかなり限られている。だいたいが「1回や2回行ったことがある」は「知っている」にはならない。なのにこの映画に出て来る「場所」は、すべて「知っている」と言えるところだった。

 もしも高倉健が真犯人を訪問するのが九州の田舎であり、そこからセスナ機で脱出するのが岐阜であり、埼玉の山奥から東京に入り、挌闘するのが旬な(笑)お台場で、その後、中野良子が学校を開いたのが中国の××市だったりしたら、私には原作以外なんの縁もない映画だった。なのにウソみたいに、知っているところばかりが連続する。これほどの偶然もそうはない。なんとも奇妙な感慨につつまれた作品だった。



 しかし映画その物の感想は、「とんでも」ですけどね(笑)。 

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