記事一覧

上方漫才大賞──ウーマンラッシュアワーの電話ネタ──笑えない

kamigata いま動画倉庫で、過日放送された「第48回上方漫才大賞」を見ている。関西テレビのようだ。こちらでは放送されない。まあ放送したとしても「上方」とあるのでは視聴率は取れないだろう。こういうのを放送翌日に見られるのだからインターネット時代はありがたい。私はいまほとんどテレビを見ないけど、こうして見る番組は以前より多岐に渡っている(笑)。ある意味、以前よりテレビ中毒なのかもしれない。

 こどものころ、毎日放送とTBSの関係で「てなもんや三度笠」の藤田まこと、白木みのる、財津一郎や、「スチャラカ社員」のミヤコ蝶々、ダイマルラケット、人見明らを見て育ったので、大阪の笑いにはなじんできた。 だからこそ第1回M1でまったく受けない関東味のおぎやはぎもまた楽しめたのだが(笑)。

kanren6M1グランプリ2001──笑いの感覚──2004年11月12日記


 この2004年の文を読みかえしたら、当時もシンスケは問題を起こしていることを思い出した。こうなるのは必然だったのだろう。復帰の噂もかまびすしいが。



 新人賞出場のウーマンラッシュアワーのネタのこと。
「夜道で痴漢に遭った女が110番するが、その接続が面倒」というネタ。

 あの、「××に御用のかたは1番を、▲▲に御用のかたは2番を」という自動応答のヤツである。長々と説明を聞き、やっと自分のことに相当する7番まで来たのでそれを押したら、そこからまた、その7番の中でも、「□□に御用のかたは1番を、■■に御用のかたは2番を」と延々とやらされ、いつまで経っても肝腎のところにたどりつかない気分の悪くなるシステムだ。
 そういうことを10分ぐらいやらされ、やっと「以上のことに該当しないかたは今からオペレーターに繋ぐ」になる。最初からそうしろと言いたくなる。しかしそれではあちらも人員が持たないのだろう。オペレーターにたどり着くまでは、延々とこの10分間のぼたん押しを毎度せねばならない。

 ウーマンラッシュアワーのネタは、これを「痴漢に遭った女性が110番したら、このシステムだった」というもの。
「痴漢です、助けてください」と電話したら、110番の自動応答システムがそんな感じで分岐して行く。なんとか痴漢対策のところまでたどりついたら、そこからまた「触られた部分が上半身のかたは1番を、下半身のかたは2番を」となり、その下半身からまた、「お尻のかたは1番を」のように果てしなく分岐して行くというイラツキネタ。



 さて本題。
 私はこれを見ていて、「上手に作ってあるネタだな」とは思ったが、ちっとも楽しめなかった。それどころか忘れかけていたYahooとの不愉快な昔話を思い出して気分が悪くなった。
 このシステムで私が一番不快な目に遭ったのは、YahooのADSL回線を使っていた当時だ。頻繁にトラブルが起きる。それでいて応答が典型的なこの電話パターンだった。当時もう私は普通電話を解約していたので携帯電話だけである。これを延々とやられるととんでもない電話賃になる。よってテレカをもって公衆電話まで出かけた。それでもこれをやられ繋がるまでにたいへんな度数が要った。それでいてやっとのことオペレーターに繋がっても、全然解決にならなかったりする。
 しばらくしてから解約して別の会社にした。トラブルもなくなったし、たまにあってもすぐに繋がった。Yahooだけはやるまいと思った。今もYahooには関わらない。検索にも使わないしツールバーなんてのは絶対に挿れない。名前を聞くだけで気分が悪くなる。



 ウーマンラッシュアワーは笑いについて勘違いしているのではないか。
 あの「延々と続く自動応答で、なかなか肝腎のところにたどり着けないイライラ」を経験したひとは多いだろう。
 しかしそれは誰にとっても「楽しい思い出ではない」のである。
 ならそれを漫才のネタに応用しても、楽しむひとはいない。みなイヤなことを思い出して不愉快になるだけだ。

 ただのしゃべくり漫才のネタとして、「こういうシステムで不愉快になった。ひとをバカにするな、やめちまえ!」とやったなら、そうだそうだと共感の拍手も沸こう。だが痴漢に遭って困っている女性が、警察になかなか繋がらなくて苦労するというネタの、どこに共感が出来るのか。
 まあ遠回しにそういうシステムを批判している、という解釈も出来ようが、べつにお笑いで、そんな遠回しの必要もないだろう。



 ウーマンラッシュアワーは、シンスケが絶讃したこともあり、超絶早口の「バイトリーダーネタ」で、そこそこの人気を得た。注目された。しかしそのあとが続かない。それはそうだ。だってあれは芸は芸でも「奇芸」だから。
 一方、間を挿れずネタをラッシュするのが流行りの漫才界で、「時間の使いかたが贅沢」とまで言われるほど間を挿れたのんびり漫才のスリムクラブのほうがウーマンラッシュアワーよりも売れた。

 あの早口を「すごいなあ」とは思っても、こどもが真似して流行り物になるということはあるまい。
 しかしまああれはあれで凄い藝だと思うから、それはそれでいいとして、今回のこのネタは容認しがたい。

 今回のこの「笑えないネタ」は、笑いの方向性として大切なことを勘違いしているように思う。

---------------

 私なりに、以下の文章はこのテーマと関連していると思い、リンクしておきます。

kanren6 
 フジテレビ青嶋アナの競馬実況 


 ---------------

【追記】──やっぱり不愉快

 空港行きのリムジンバスの電話予約をしようとしたら、もろにこのシステムだった。外国人も利用するから、まずは使用言語の選択から始まる。 「日本語をご希望のかたは1を、英語をご希望のかたは2を、それ以外の言語をご希望のかたは3を」のように。そこから延々と長かったこと。

 3分経ってもまだ肝腎の所に行かない。いつまで待たされるのか。私のケータイはホワイトプランという使わないと安いタイプで、ほとんどケータイを使わないから私は助かっているが、その分、一度の通話料金が高い。たまに月に10回も使うといつもの倍の料金になっていて、その差額に驚く。おそらくもう200円はかかっている。けっきょく5分ぐらい待って、腹が立って切った。電話賃ただ捨てである。

 インターネットから予約できるというのでそちらに行く。姓名住所電話番号を書き、希望の日時をクリックする。すいすいと済んだ。最初からこちらにすればよかった。
 こういう多くの人間が利用する「トラブル相談」とか、「予約」のようなものに関して、もう電話は存在価値をなくしているように感じた。 

Comments

Post a comment

Private comment

プロフィール

moneslife3

Author:moneslife3
FC2ブログへようこそ!