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ザ・タイガース完全復活!?──芸能人の政治的発言のタブー──沢田研二&たむらけんじ

ザ・タイガースの完全再結成が噂されている。いやもう決定しているのかな。
というところに決定のニュース。



ザ・タイガースが再結成へ 44年ぶり 当初メンバーで
2013.1.6 23:14

tigers

フジテレビ「1970年ヒット歌謡夢の祭典」の録画でテレビ最後の出演で熱唱するグループサウンズ「ザ・タイガース」。前列右から2人目は沢田研二

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 「君だけに愛を」「花の首飾り」などのヒット曲で知られ、昭和40年代前半に大人気だったグループサウンズ「ザ・タイガース」が44年ぶりにオリジナルメンバー5人で再結成することになった。

 メンバーだった沢田研二さん(64)が6日夜、東京・渋谷公会堂で行ったソロ公演中に発表した。今年12月に全国で8公演を行う。

 関係者によると、オリジナルメンバーがそろってステージに立つのは、昭和44年2月以来となる。

 オリジナルメンバーは、沢田さんと岸部一徳さん、加橋かつみさん、瞳みのるさん、森本太郎さんの5人。沢田さんは「オリジナルメンバーでやることに、ついに全員の気持ちが一つになりました」と話した。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130106/ent13010623200011-n1.htm



オリナジルメンバーによる「完全復活」にはふたつの障碍があった。

ひとつはドラマーのピーこと瞳みのるである。タイガースではジュリーに次いで人気があった。あのころ「週刊明星」がグループサウンズの人気投票をグループと個人の両方でやっていた。ともにタイガースが1位で、個人はジュリーがダントツ1位、2位がピーだった。グループの人気順は、最後の最後にスパイダースがタイガースを逆転して終る。組織表が入ったのだろうか、不思議な結末だったのを覚えている。

解散後ピーは、浪人しつつ勉強し、慶応義塾大学に入学した。卒業後は慶應高校の教師になった。
私は義塾時代、彼とすこしかぶっている。私のほうが5歳年下だが学年的には先輩になる。中学生のとき好きだったピーとどこかで遭わないかと願ったが、日吉と三田のちがいもあり、会うことはなかった。文学部の友人がキャンパスで見かけたと言っていた。たしか芸能界引退後、二浪して入ったはずだから、もうタイガース熱も冷めていたと思うが、それでもピーに会いたいファンがキャンパスをうろついたりしていたそうだ。

いま調べてみた。タイガースが武道館で解散コンサート(日本の単独バンドとしては史上初)をしたのが1971年1月。このときピーは24歳、その年に受験したのだろうか。さすがに間に合わなかったと思う。バンド活動をしているころから英語や中国語に興味を持ち、勉強家だったそうだが。
翌72年に25歳で入学している。その一年どんなにがんばったことだろう。すばらしい。二浪どころか、おそらく71年は準備がまにあわず受験していないだろうから、だとすると勉強を始めて一発で合格したことになる。




私たちのあいだでは、受験勉強して正規に入学したピーは評判が良く、野球で入学しようとした(慶應もさせようとした)が、あまりに試験の成績が悪くて落ちた(慶應も落とさざるを得なかった)江川卓は評判が悪かった。やはりそれなりの勉強をして合格してきた連中からすると野球で裏口入学する江川は認めがたかったのだろう。

餘談ながら。慶應を落ち法政の夜間に入った江川は、そこから昼の部に移り、神宮ですさまじい活躍をする。まさに怪物だった。学生野球のレベルを越えていた。毎期神宮に通いつめる六大学野球大好きの先輩は、「試験なんか出来なくても、あのとき江川を入れておけば」と悔しがっていた。

江川のことなど考えたこともなかったが、先輩のひとことで自分の心情を考えてみた。私は受験勉強を熱心にやったこともなく、それどころか高校が大嫌いで登校拒否みたいな事もしていたから出席日数が足りなくて卒業も危ういような不良だった。大学も東京に出るためならどこでもよかった。慶應を目ざして入ったのでもない。それでも先輩の「試験なんか出来なくても江川を入学させるべきだった」という意見には賛成できかねた。私にも実力で入ったのだという誇りがあったらしい。私も実力で入ったピー支持で江川否定だった。

さらに餘談を言うと、その先輩の友人が、江川の入学試験のときの試験監督をしたのだそうだ。あの入試の会場で、不正がないかをコツコツと歩きまわりながらチェックしている若者である。慶應の大学院生がバイトでやったりするらしい。
先輩の友人も大の野球好きだったから江川に注目していた。六大学野球が好きで、慶應に肩入れしていたひとからすると、「あの江川が慶應に入る。慶應のピッチャーとして投げる」というのは夢のような出来事だったらしい。全勝優勝の可能性まで出て来る。だが試験が終ると彼はすぐに先輩のところに電話をしてきて、「江川、だめだわ」と落胆していたとか。試験用紙を前にまったくペンが動かなかったらしい。



ピーは芸能界と完全に縁を切り、その後のタイガース再結成の際にも一切関わらなかった。
私は、今後もぜったいに関わるまいと思っていたから、2年ほど前、『週刊文春』の阿川佐和子対談に彼が登場したときは驚いた。そのとき、ここに書こうとして、タイミングを逃してしまった。

どうやら大病をし、高校教師も辞めたようだった。すなわちふっきれて、芸能とまた関わりを始めたのだ。あ、離婚したようなことも言っていたな。
タイガースファンにとってピーがいるかいないかではぜんぜん違う。これは「完全復活」に向けて大きな前進だった。



もうひとつはギターとヴォーカルの加橋かつみの問題。愛称はトッポ。こちらは途中で脱退した。ピーとはちがってその後もずっと芸能界で活動していたが、中心人物のジュリーとの確執が噂され、再結成に関わることはなかった。そもそも脱退の理由がジュリーとの不仲が原因と言われていた。

タイガースはジュリーとトッポの二大ヴォーカルだった。トッポはギターもうまかった。
加橋がやめて、岸部シローが入ったタイガースはもう私には興味のないものだった。
そういうファンも多いはずである。シローはギターも弾けないしタンバリンを叩いているだけだった(笑)。あの戦力低下は痛い。ルックスもわるかったし。

私は、「NHKで放送されたタイガース再結成のライブやワイルドワンズとの合体バンドのようなもののライブ映像」を録画して持っている。しかしピーもトッポもいないタイガースはタイガースではなかった。
ジュリーのヒット曲熱唱があったら、そのあとにはトッポの「花の首飾り」や「廃虚の鳩」がなければならない。

その加橋も参加しての、ほんとにほんとのオリジナルメンバーによる「完全再結成」が叶うらしい。しかし……。



july
沢田研二は前々から「護憲派」としての活動を始めていた。「我が窮状」という「憲法九条讃歌」を歌ったりしていた。聞いたことはない。聞く気もない。
そして昨年は、反原発のグリーンピース活動家・山本太郎の応援演説を乞われ、東京までやってきて、街宣車に乗って応援演説をした。
イタい話である。

私にとって彼は、関わりたくない存在になってしまった。



ジュリーはなぜそうなってしまったのだろう、という疑問。
答は割合シンプルと思う。

彼らが憧れたビートルズやストーンズは、そういう政治的な発言をし、支持されてきた。
ジミヘンを始めとするアメリカのロックスターも同じく。
反体制とラブ&ピースは、ロックスターの基本だった。

ジュリーはそれになりたかった。そういう存在になりたかった。
しかし日本での現実は、芸能プロダクションに所属し、美男を売りにしたおんなこども相手の芸能人でしかなかった。楽曲は橋本淳作詞、すぎやまこういち作曲のようなプロの手によるものだった。
これは体制側だろう。いや、それ以前の無思想、ただの芸能人形である。それは望んだものではない。そこにある葛藤。

タイガース時代から作曲をしていたように、ジュリーは最初から、反体制のシンガーソングライターのロックスターになりたかった。ジョン・レノンのように発言したかったのだ。護憲派であり反原発になるのは自然である。



ここにきて、やっとやりたかった路線を歩めている、ということなのだろう。
しかしそれは諸刃の剣だ。
私は「護憲派」のジュリーの歌を聴く気にはなれない。山本太郎の応援演説をしたジュリーの歌を聴く気にならない。

芸能人は政治思想に口を出してはならない。
たけしの言うように、「自民党政権下では自民党を礼讃し、共産党政権になったら共産党に阿るのが正しい芸人」のありかたである。

ジュリーは自分は藝術家であり、芸人ではないと言うのだろうが。



他のメンバーはどうなのだろう。慶應で中文を専攻していたピーはシナに惚れこみ、いま北京在住だとか。とするとみんなそろってアカ思想なのか。すくなくともジュリーの政治活動により、復活ザ・タイガースにそういうフィルターがかかってしまったのはたしかだ。

坂本龍一は高校生時代から学生運動をしていた。いわば生来のサヨク。筋金入りの珍サヨク(笑)。YMO時代に中共の人民革命軍の制服を着ていることからもよくわかる。単なるコスプレだが、まともな人間ならしない。
ジュリーはそのころキンキラキンの芸能人だった。そのことによる劣等感?から、いま政治思想に燃えている。
本人がやっとたどりついた理想の地点だから、それはそれでいい。
ただし、山本太郎の応援演説をすることが、芸能人として危険な行為であることは自覚せねばならない。
「ザ・タイガース再結成──全国公演」は、誰がなんと言おうと「芸能的行為」なのだから。

タイガースのヒット曲を数多く作曲しているすぎやまこういちさんとは、ジュリーは政治思想として正反対になる。
すぎやまさんは今のジュリーの政治的活動をどう思っているのだろう。聞いてみたいものだ。

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ついでにたむけん。

私はたむけんの〝おもしろくないおもしろさ〟がけっこう好きだ。「爆笑レッドカーペット」のすべりかたにも笑った。しかしそれは「おもしろいものの中にある数少ないおもしろくないもの」だからいいのであって、たむけんだけを見ろと言われたら成立しない。

年末年始にテレビは見なかったが「ドリームマッチ2013」だけは録画しておいて、あとで見た。
メンバー撰びで振られまくるたむけんは、残り物同士で組んだスギちゃんとのコンビでも大すべりをした。ドリームマッチ史上に残るひどさだった。ある意味、大賞はたむけんだろう(笑)。

だが、昨年の総選挙前、出馬も噂されたたむけんの政治的発言には引いた。
芸人は、芸人を引退して政治家になるか、政治的発言はしない芸人でいるかの線引きを明確にしたほうがいい。芸人のまま、半端な政治的発言はすべきではない。
強くそれを感じた。

たむけんは、焼き肉屋経営の実業家政治家になるのか、おもしろくない芸人を続けるのか、そこをハッキリすべきだろう。
(関東ではいつも裸にフンドシ、獅子舞ですが、関西ではふつうに服を着てコメンテータをしたりしているそうですね。東京のひとが大阪に行ってテレビを見たら、「あ、たむけんが服を着ている」と驚いたそうです。それを使い分けとするなら、それはそれでいいのですが、ツイッターでの政治的発言は、その使い分けに反しています。)

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【補記】──政治思想的問題ではなく芸能人としての話です

私は、山本太郎、沢田研二と政治思想がちがいます。
ですが、ここに書いたことはそれとは関係ありません。
言いたいのは、「現役芸能人が政治思想的行動に関わるのはいかがなものか!?」というテーマです。

菅原文太は、「役者を引退して政治活動をする」と宣言しました。筋の通った行動だと思います。
しかしジュリーは今回の「再結成タイガースで全国コンサート」を前々から企劃していました。今回もソロコンサート会場での発表でした。現役の芸能人です。
なら乞われても、思想的偏向のある山本太郎の応援演説はすべきではなかった、というのが私の意見になります。 
正しくご理解ください。

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