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大相撲技量審査場所──gooで見る大相撲

大相撲五月場所が始まった。
「技量審査場所」として入場料無料。NHKのテレビ中継もなし。天皇賜杯もない。
さいわいgooがネット中継してくれることになった。

以前もgooのこれを見たことがある。
すると、実況も解説もなく、場内アナウンスだけなので、国技館にいるようでとても新鮮だった。
NHKでは上手にカットしている懸賞金スポンサーのアナウンスも大きな声で聞こえてくる。
それがまた以前とはちがっていておもしろかった。

念の為に書くが、私は40年近く前から国技館でたびたび観戦している。
行ったことのないのが「行ったみたいだ」と言っているのではいな。
好角家の父に付き添ってのものだったので父が老齢になり観戦出来なくなってからは行ってない。
と書いて思うが、私は国技館と地方巡業しか体験していない。福岡での九州場所なんてのも観戦したいものだ。


そのgooの大相撲ネット中継が今場所からがらっと変った。
まず画面がぐっと大きくなり精度が増した。以前のはちいさくてひどかった。
これだけでも激変。

そして実況と解説がついたのだ。基本としてNHKのテレビ中継とおなじになった。
NHK中継のない今場所が特別なのか、これからずっとこうなるのか。
ないからこそよかった実況と解説はプラスかマイナスか。


で、その中継がものすごくおもしろい(笑)。
実況をやっているのがアナだかタレントだか知らないが、専門職である相撲実況が一朝一夕にできるわけもないから、最初から投げている。じつにいいかげん。実況とはいいがたい。いやこれは実況ではない。ただの実況もどきだ。でもこれもこれでいい(笑)。先ほど力士の本名を言うとき、「わたしと同じシローです」と言っていた。なんとかシローっていう相撲アナはいたっけか。シロー……。伊東シロー、つぶやきシロー、マギーシロー……。

昨日の初日解説は出羽海(鷲羽山)だった。たいしたことのない小兵力士だったが政治力があったのか今では親方名跡からもわかるように角界の重鎮だ。なのに、じつに気さく。NHKの時とはおおちがい。
NHKでの解説が「会議室でのネクタイスーツ」だとするなら、gooの解説は「居酒屋でジャージ」だ。
言葉遣いも、進行も解説もゲストも、みなぞんざいで気楽。
これはもう一杯やりつつ相撲を楽しむには最高の設定だ。本来相撲はそれでいい。私も国技館ではいつも飲みながら見ていた。周囲もそうだ。江戸のころだってそのはずだ。基本は見世物なのだから。
このくだけた実況解説陣はいい。これは大相撲八百長問題の迷走から生まれた良い産物だ。

NHKの相撲中継もデーモン小暮が登場したりして、最近はだいぶバラエティ化していたけど、それでもこの「お気楽放送」と比べると、それでもまだ多方面に気を使った堅苦しいものであることを確認した。たぶん軽くすると抗議してくるような視聴者がいるのだろう。その点、gooはもう割り切っている。「おれたちNHKじゃないもんね」と。

あ、もうひとつ。gooの大相撲中継には再生ビデオがない。その辺は以前よりも豪華になったが、あくまでも画面が大きくなり、お気楽な実況もどきと解説がついたというだけ。当然、際どい勝負の足元アップ再生とか、スロービデオとか、別角度からの映像なんてものもない。そこは淡々と進行してゆく。だからより真剣に勝負を見ねばならない。いかにNHK中継がいたれりつくせりであったことか。痒いところに手が届きすぎ、視聴者がそれに甘えていたかが解る。


これは楽しい。じつにいい。
いまのところ私の不満は、ごく個人的なことだが、デスクトップPCなので、飲食禁止であること。そこが飲食しつつ見られるテレビとはちがう。
坐卓にノートパソコンで開けば、もっとくだけた雰囲気になるだろうか。いまからやってみよう。
それにしてもgooには感謝。どういういきさつなのか、とにかくgooは大相撲に関して以前から熱心で好意的なのだ。それはgooの相撲サイトを見ればわかる。大相撲ファンとして心から感謝している。Yahoo嫌い楽天嫌いだがgooは好きだ。

そしてこれが最も重要なことだが、土俵が緊迫し充実している。
「ごっつぁん体質」のいいかげんな連中もさすがに尻に火がついたようだ。
ガチンコ勝負になったら「がっぷり四つになって、押しつ押されつの大相撲は減る」と言われていた。それこそ最も安易な八百長相撲だからだ。そして増えるのが「立ち合い変化のような勝てばいい相撲」だと予測されていた。
昨日の勝負を見ると確かにそんなのが多かった。総合格闘技、バーリトゥードが、真剣勝負であるからこそプロレスのようにおもしろくないように、大相撲もガチになったら逆に熱戦は減る。でも迫力は増す。今日の阿覧の相撲などそれを証明している。

とにかく、gooのお蔭で観戦することが出来て嬉しい。

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《補記》──入場料無料について

入場料無料といっても一般人が手に入れられるのは1000枚だけ。しかも一番安い二階の椅子席。
それでもみな早朝から並んでいるようだ。毎度書くが、私なんかこの6000円の椅子席を父のために買おうと徹夜で並んだものだった。

「無料開催」と発表されたとき、本当だろうかと信じられなかったが、やはり実態はこんなもの。
私は入手のコネがなく、父に一度も「砂かぶり」で見せてやることが出来なかったことがいまも悔しい。


《補記.2》──実況アナについて(5/10)

このアナが誰か知らないのだが、力士が登場したとき「本名がわたしと同じシロー」なんですよと言っていた。実況はほとんどしないが大相撲に関しては解説の親方聯と五分に話すぐらい詳しい。ならこれは元テレ朝のアナ、「大相撲ダイジェスト」を担当していた銅谷志朗だろう。
とすると大ヴェテランだから、私の言った「素人のような実況」はまちがいになるのだが、あながちそうでもない。

銅谷は「大相撲ダイジェスト」時代を思い出してやれば、それなりの実況が出来るだろう。でも番組のコンセプトがちがうのだ。土俵を見ながら、銅谷と解説の親方と、レポーターの女の三人で、適当にだべっているという雰囲気。それこそ飲食していてもおかしくないぐらいの気楽なおしゃべりだ。だから「時間いっぱいです。両者、仕切り線で見あいました。さあ、立った。頭からぶつかる激しい立ち合い」のような実況は一切ない。何も言わない。勝負が決まったとき、「おっと、押しだしました」なんて言うぐらい。「もの言いはつきませんねえ」のように、気楽なおしゃべりだ。


今日何番か際どい相撲があった。高見盛はしぶとく粘って投げ勝ったのだが、その前に大きく足が出ていたとか。でもそれは画面からはわからない。思わずスロー再生と、別角度からの足が出る瞬間を見たいと思ってしまった。懇切丁寧なNHK放送に毒されている自分を感じた。

NHK放送が再開されたら、そちらは録画にしておき、gooで観戦して、気になった部分だけをNHKで確認するということにしよう。それにしても大関陣がだらしない。

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補記.3──下角陽子

アシスタントで両力士の対戦成績などを横から伝える女は「下角陽子」というフリーアナウンサーと知る。中日に(笑)。解説の錣山(寺尾)が「しもかどさん」と話しかけているので検索してわかった。なにをしていたひとなのか。私は相撲好きだからぜんぜん知らなかった。 

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