記事一覧

テレビのない生活──映画「雷桜」感想

raio


美男美女を揃えてのおとぎ話みたいなものであるから、本気で批評するのは不粋なのだろう。
「柄本明が名演」なんて褒め言葉もあったが、大好きな役者だけど、そうも思えない。
だいたいが腹切ったって苦しむだけで死ねやしない。介錯が必要だ。いきなり庭先で立ったまま腹に刀突き刺すなんてアホらしい。

「長すぎる」という評はあっているように思う。いわば「120%満足」を目指してしまっている。80%にして、すこし物足りないぐらいにしたほうがよかったろう。「これで終りかと思うと、そこからまた延々と続く」と貶しているひとがいた(笑)。まあたしかにそんなところはある。監督が思い切りが悪い。

時代劇としてみたら腹がたつ。ラストも百姓(じつは主役ふたりの息子)が武士になれなれしく話しかける。あんなことは許されない。それに百姓の衣装もきれい(笑)。テレビの『水戸黄門』並。いま衣装部屋から出してきました感満載。
全般に武士の立ち居振る舞いが軽くて失笑する。
ラスト前の殿様が死ぬときの床の間の位置取りもおかしいのではないか。看病する部下が床の間を背に上座にすわっている。ケチをつけはじめたらきりがない。

raop2


宇江佐真理の原作をまだ読んでいない。作品世界に関しては読んでからにしよう。
時代劇映画としては北川景子の「花のあと」の系列。
なんというか。まあなんというのか。
いまは電柱のようなものを画面から後処理で消せる。そういう意味ではいい時代になった。

Comments

Post a comment

Private comment

プロフィール

moneslife3

Author:moneslife3
FC2ブログへようこそ!